出産前|妊娠後期~出産直前まで|主な症状・変化・やるべきこと・注意点

妊娠期

はじめに

出産予定日が近づくにつれ、体調の変化や赤ちゃんに会えるワクワク感、そして不安が入り混じる「出産前」の時期。
このタイミングで正しく準備を整え、気持ちを落ち着けることで、出産本番に安心して臨むことができます。

この記事では、妊娠後期の終盤〜出産直前にかけてやるべきこと・体の変化・兆候・パートナーの役割まで、わかりやすく網羅します。

妊娠後期〜出産直前の体と心の変化

お腹の張りや痛みが頻繁になる

妊娠37週以降は「正産期」と呼ばれ、いつ産まれてもおかしくない状態です。
お腹の張り(前駆陣痛)が頻繁に起こるようになり、赤ちゃんの下降とともに、股関節まわりに圧迫感や痛みを感じることもあります。

胎動が弱くなるように感じる

妊娠後期の後半は赤ちゃんが大きくなり、動くスペースが狭くなるため、「動きが鈍くなった」と感じることがあります。
ただし、1時間以上まったく胎動を感じない場合はすぐに病院へ相談しましょう。

おりもの・おしるし・破水の兆候も

出産が近づくと、おりものが増えたり、おしるし(血の混じったおりもの)が出ることがあります。
破水や陣痛が始まる可能性もあるので、トイレ時の変化は要観察です。

出産前にやるべき準備

入院バッグの準備

36週以降になったら、いつでも入院できるようにバッグの中身をそろえておくことが大切です。

入院バッグに必要なもの:

  • 母子手帳、診察券、保険証
  • パジャマ(授乳口付き)、産褥ショーツ
  • 授乳ブラ、ガーゼ、赤ちゃんの肌着
  • スマホ・充電器・イヤホン
  • ペットボトルストロー、軽食

育児用品の準備

退院後すぐに必要となるグッズも、出産前に用意しておきましょう。

  • 新生児用肌着・ロンパース
  • おむつ・おしりふき・おむつ替えマット
  • 哺乳瓶・消毒器(母乳が出るか不安な場合も)
  • 授乳クッション
  • ベビーベッドまたは布団セット

家事や買い出しの備え

出産直前〜産後は思うように動けない時期が続きます。
冷凍保存できる食事を作り置きしたり、調味料や日用品をストックしておくと安心です。

陣痛・破水・おしるし|兆候の見分け方と行動

陣痛の特徴

  • 規則的にやってくる下腹部の痛み
  • 徐々に痛みが強くなり、間隔が短くなる
  • 10分間隔を切るようになったら病院へ連絡

破水した場合の対応

  • 下着が濡れて止まらない場合は破水の可能性
  • 無臭〜生臭く、透明または少し白濁した液体
  • 破水後は感染リスクがあるため、すぐに病院へ

おしるしとは?

  • 粘り気のあるおりものに血が混じった状態
  • 陣痛の数時間前~数日前に見られる
  • ただし、すぐ出産というわけではないので慌てず行動を

パートナーができるサポートとは?

不安や緊張を和らげる「声がけ」と「準備」

  • 毎日「大丈夫?何かできることある?」の一言が安心材料に
  • 陣痛時の連絡先、病院へのルートの確認
  • 入院バッグの中身チェックを一緒に行う

産後を見据えた家事・育児分担の話し合い

  • 家事のどこを担当するか、役割分担を事前に相談
  • 育休の取得や仕事との調整も検討を
  • 「授乳以外は手伝える」と自覚するだけでも大違い!

出産前に済ませておきたい制度・手続き

産前産後休暇の確認

  • 産前休暇は出産予定日の6週間前(多胎妊娠は14週間前)から取得可能
  • 職場に必要書類を早めに提出しておきましょう

出産育児一時金・医療費控除

  • 出産育児一時金は原則42万円(直接支払制度あり)
  • 自己負担分がある場合、確定申告で医療費控除も活用できます

児童手当・出生届・健康保険の申請準備

  • 出産後すぐに必要な書類をまとめておく
  • 赤ちゃんの健康保険証・乳幼児医療証も忘れずに申請を

まとめ|出産を迎えるあなたへ

出産前の期間は、「産む準備」と同時に、「迎える準備」でもあります。

  • 入院・育児・生活を前もって整える
  • 不安な気持ちは遠慮なくパートナー・家族・医療者に相談
  • 「がんばらない出産準備」を合言葉に、心身を整えましょう

大切なのは、ママの安心と赤ちゃんの無事な誕生
しっかり準備をして、穏やかな気持ちでその日を迎えられますように。

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